りゅうのブログ

グルメ半分、その他半分

「名店」考

「名店」という言葉はあまり好きではありません。

「有名店」という本来の語意や語感が気に食わないわけではなく、どうも最近乱用され過ぎのような気がしているからです。

言葉のインフレ。

誰もが飲食店のレビューを書くご時世です。

言葉の選び方に慎重な人もいれば、無頓着な人もいるわけで、いちいち気にすることもないでしょうけど、性分だから仕方ない。

 

「銘店」という言葉もあります。

発音は同じでしょう。

手元の古い『広辞苑』には出ていませんが。

ブランド(暖簾)として確立されたお店というニュアンスがあるように思います。

したがって、ある程度歴史のある老舗にふさわしい。

 

名店にも銘店と似た意味合いを自分は感じます。

だから、開店して何年もたってないお店のことを、人気がある、グルメサイトで評価が高いという理由で「名店」と紹介しているのを見ると、違和感ありありです。

 

じゃあ、お前は何と表現するんだと言われそうですね。

自分的には「人気店」とか「実力店」などを自分なりに見定めたお店の性格に合わせて使い分けしています。

「名店」も使いますが、ごく限られたお店にだけです。

例えば、そば店を例に挙げるとすると、並木藪蕎麦なんかは「名店」としか言いようがないと思います。

 

今週、誕生日企画の第二弾として、小平の某そば店さんで一杯やることにしてますが、そこなんかは「実力店」と呼ぶにふさわしいと思っています。

その実力のほどは、次の記事で。