りゅうのブログ

グルメ半分、その他半分

真珠婚の記念に――佐久、草津、富岡の旅1

結婚して30年になります。

Pearl Jubilee です。

25年が銀婚式、50年が金婚式というのは誰でも知ってるでしょうが、30年が真珠婚式というのを知ってる人はそんなにいないんじゃないでしょうか。

自分も知ったのは先月のことです。

 

子供がいないせいか、30年しても新婚当時とそんなに変わらない日常です。

「ちゃん」付の愛称でお互いを呼び合い、週の半分ぐらいは3度の食事をいっしょにし、週に一度はいっしょにスーパーに買い物に行き、時たまの外でのお付き合いの日を除いていっしょにお風呂に入り、セミダブルとシングルをくっつけたベッドでいっしょに就寝という日々を30年間送ってきました。

 

記念日は大事にする方だと思います。

真珠婚の記念第一弾として小旅行に行って来ました。

目的地は草津

往きは信州の佐久経由で、還りは富岡に寄りました。

1つの記事にすると長くなるので、3つに分けて書くことにします。

 

 

初日は佐久の内山峡を見物。

渋沢栄一翁所縁の名所です。

 

 

渋沢翁は、まだ10代の頃、従兄の尾高淳忠と家業の藍玉の商いで信州にでかけた際に、この景勝の地を通り、漢詩を詠んだということです。

その詩は昭和になって、街道沿いの岩肌に詩碑として刻まれました。

NHK大河ドラマのタイトル「青天を衝け」の由来となった詩です。

 

 

落石の恐れがあるため、現在は詩碑に近づくことはできませんが、「奇巌怪石磊磊横」と栄一翁が描写した岩山は近づかずとも十分鑑賞に値しますし、ちょっと倍率の高いレンズがあれば、詩の全文をカメラに収めることもできます。

地形的には、現在国道になっている内山峠から西の谷筋は昔も往還になっていたはずで、険しい岩山を避けてそこを通れたんじゃないかと邪推してしまうのですが、それこそ下衆の勘ぐりというやつですね。

 

 

勘ぐりつつも、青天ごっこをしてみました。

吉沢亮と違って、手甲を着けてないので、毛が目立ちますね。

 

 

ランチは佐久で。

佐久は鯉の町。

なので、鯉のお店を検索。

魚料理をメインに大衆割烹的なラインナップが充実した三河屋さんという中込駅前のお店に入りました。

 

 

海なし県の埼玉の人間なので、鯉料理には親しんできました。

鯉ヘルペスで鯉の供給が一気に縮小してしまう前は、スーパーでも普通に鯉の洗いが売られてましたから。

今でも鰻屋などで品書きに鯉料理を見つけると、頼むことにしています。

 

 

この日はお見せオリジナルのセット物を適当に組み合わせて、「鯉丼」と「洗い」と「鯉こく」を食しました。

 

 

鯉丼はカリカリに揚げた鯉に鰻のタレ?をかけた丼もの。

タレがちょっと濃いめでしたが、揚げてある分、川魚っぽさが抑えられて食べやすかったです。

 

 

鯉こくは逆に薄味。

鰹でも昆布でもない独特の出汁がほんのり効いて、美味しかったです。

身だけじゃなく、卵、白子、肝その他諸々がじっくり煮込んでるせいでしょうねえ。

鯉こくの経験値は人並み以上を自負していますが、生涯ベストと言っても良いレベルでした。

 

 

洗いもグッド。

文句なし。

酢味噌が一般的ですが、わさび醤油も添えられていて、ツーウェイで味わえました。

 

 

セットにはハヤの揚げたのも付いてました。

どうも、川魚を揚げて食べるのが佐久流のようです。

これも悪くはなかったですが、天ぷらも食べてみたいと思いました。

 

ご馳走様。

 

 

お店の前からは浅間山の雄姿が望見されました。

この後、浅間山越えです。